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評価:
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ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
¥ 3,980
(2009-06-05)
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TV 字幕 ☆☆☆★★
刑事のジョン・ファーガソンは、仕事中に同僚を死なせてしまい、ショックから強度の高所恐怖症になってしまう。
仕事に支障をきたすため警察を辞めたファーガソンの元へ、学生時代の友人・エルスターから連絡がくる。今は造船所の社長として金持ちになったエルスターだが、妻のマデリンを尾行して欲しいと頼む。
マデリンはここのところ、何かに取り付かれたようにぼんやりしていることが多いという。当初は断ったファーガソンだが、尾行する内にマデリンが確かにおかしいと気づく。
そしてマデリンの先祖に、不幸な死を遂げたカルロッタという女性の存在を知る。エルスターはカルロッタの呪いではないかと言うが、ファーガソンは信じない。
尾行を続けていたある日、マデリンは突然、海に飛び込んでしまった。慌てて救い出したファーガソンは、尾行の対象者と接触することになり、已む無く共に行動する。
そしてマデリンが夢に見たスペイン風の村で、彼女は教会の塔から飛び降りてしまう……。
ヒッチコック最高傑作とも名高い本作だが、冒頭から一時間までは結構見ているのが辛い。
テレビで字幕で、ちょっと疲れ気味でうとうとしちゃう日だったのがいけないかもしれないが、ファーガソンがひたすら尾行するシーンは見ていて飽きてきた。
ヒッチコックには不思議な話もあるが、基本的に、ホラーではなくサスペンスの人だと思っているので、そんな幽霊の祟りなんて、旦那のエルスターが妻を殺す気か、その逆だろうというのはすぐ察しがつく。
問題はどちらか、ということだが、それは途中でご丁寧に説明してくれるのだが、ファーガソンはそんなこととは露知らず、すっかり神経をおかしくしてしまうのだ。
ようやく立ち直った頃にマデリンそっくりのジュディという女性に出会い、付き合うことになるが、彼女にマデリンそっくりの服や髪型を強制し、立ち振る舞いまで注文つけるところは、この作品中、最も恐ろしいシーンと言えるかも知れない。
ファーガソンは高所恐怖症だったこと以外、ごくごくまともな男だったのだ。それが、精神異常一歩手前まで来ているこの恐怖。
だからマデリンが死ぬまで我慢すれば、怒涛のラスト三十分を楽しめること請け合いである。
正直、この後どう説明したのか、真相の究明は、ということは気になるのだが、まあそこは想像にお任せするということだろう。
ファーガソンはまたもやダメージがでかいと思うが、そこは最初から出ている長年の友・多分片思いを続けているミッジが癒してくれるものと期待したい。
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