「お葬式」〜妙にリアルなコメディ?〜
category: 邦画
評価:
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ジェネオン エンタテインメント
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(2008-03-24)

JUGEMテーマ:映画
 
TV ☆☆☆☆☆

俳優の井上侘助と妻の雨宮千鶴子はCM撮影中に、千鶴子の父・真吉の訃報を聞く。千鶴子の母・きく江の希望もあり、実家のある三河ではなく、侘助の別荘兼二人の隠居所であった伊豆から葬式を出すことになり、侘助が喪主を務めることに。
何も分からないまま、侘助は初めての葬式に挑むのだった……。


大分前に録画したのを正月に(笑)鑑賞。
伊丹十三初監督作品ってとこに驚く。何でも実際に宮本信子の父親の葬式を経験し、シナリオを一週間で(!)書き上げたらしい。びっくりするわ。初監督作品でこれかよ。伊丹作品はそんなに見ていなかったが、機会があれば全部見ようと思う。

お葬式と言う暗くなりがちで、映画としてはタブーだったものを初めてきちんと、しかもコミカルに描いたというこの作品、取り敢えず役者が豪華。脇まで豪華(故人が多いが)。
しかも誰もかれもがイイ味を出していて、主役の山崎努が霞んでしまうほどだ。もちろん、山崎努にも見せ場つーか目立つシーンがあって、愛人と青カンしちゃうんだけどさ……。
エロはいいけど、生々しいのは好きじゃないので、そこんとこはドン引きました。まあ、好みの問題です。
千鶴子が知ってか知らずか、その間、丸太のブランコに乗ってるシーンがあるんだけども、彼女の顔が怖かった。終始、のんびりほんわかして夫を煽てて、うまくやってる夫婦に見えるんだけども、やっぱり知っててトボケてるのかなあ。それと丸太にはあれですか、やはり性的な意味があるのでしょうか…(小声)。

笠智衆がそれほど出番はないものの、一見して御前様、でも違う坊さんの役をやっていて面白い。敢えて狙ったに違いないが、いつもと同じ雰囲気だけにおかしさ倍増。
真吉の兄・正吉を大滝秀治が演じている。ちょっとボケてて余計なことに口を挟み、終わった話を蒸し返す――いるよ! こういう人、いるよ!(笑) しかも千鶴子の従兄弟からはやたら嫌われてる。その感じも分からないでもない。
葬儀屋の江戸家猫八がこれまたおかしな人で。
侘助のマネージャー、財津一郎演じる里見がえらくまともで。こういう人がいてくれると、いいよねえ。
通夜のシーンで、真吉のゲートボール仲間が出てきて、親戚はもう宴会状態なのに「雨宮さん!!」と号泣して、気まずくなったり。
あるある、ありそう、というシーンが盛りだくさんなんだけど、湿っぽくならないのは伊丹監督の手腕か、それとも日常を生真面目に演じるとコメディになるという好例か。

そんなわけで、ラストのきく江さんのスピーチ及びエンディングまでしっかり見られる映画でしたが、近い内に自分も親をこうして送るのかなあと思うと、その意味では笑えなくなったね……。

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「拝啓 天皇陛下様」〜こんな頃もあったね〜
category: 邦画
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TV ☆☆☆☆★

昭和六年、岡山の歩兵第10連隊に入隊した棟本博は、同じ中隊に配属された山田正助(ヤマショウ)と出会う。漢字がほとんど読めず、書けるのもカタカナだけというヤマショウと棟本はもう一人の鶴西とも仲良くなる。
キツイ軍隊生活も、三度の飯が食え、風呂にも入れるためヤマショウにとっては天国だという。
棟本とヤマショウの二十年近い歳月に渡る物語。


大分前に録画したのを視聴。
ヤマショウは本当にアホで馬鹿で純粋で、いや純粋な馬鹿って始末に負えないけど、渥美清はこういう役をやらせたら天下一である。多分、寅さんの原型なんじゃなかろうか。
何が馬鹿って、まあ漢字の読み書きが出来ないのはさておき、それを教えてくれた部下(というか、単に後輩なだけだが、序列というものがある)に礼だと言ってパクってきた卵を渡そうとして拒否され逆ギレし、戦後、棟さんにこれまた盗んできた鶏をあげたり、お前学べよと。多分、彼の中では軍隊で学んだことが一番正しいことなんだろう。だから平気で「徴発じゃ」と言って、他人様の鶏を盗んでくる。だって自分は軍人だったんだから。お国のために戦う軍人が徴発するのは仕方なくてやむを得なくて、正しいことなのだから。
でも悪意は全くない。彼は棟さんと奥さんにご馳走したかっただけ。

軍隊の半分は戦争前の話なので、どこかほのぼの。
入隊当初の先輩は、ヤマショウたちをいびるが実は弱っちい。辞める段になって、やべえお礼参りされるというので、ヤマショウに親切にする。ヤマショウは情にほだされてしまう。この先輩上官が西村晃だったと知って、驚いた。いや細かったけどね、確かに! でもイメージが! いや、駄目な役とか悪役多いけど、若い頃は。でも全然、「黄門様だ!」と欠片も思わなかった。
二年兵になると、棟さんもヤマショウも同じように威張り始める。人間ってしょうもないな、と思う。
問題起こしたヤマショウを、叱るわけでなく、ただひたすら懲罰房で座って付き合う中隊長に加藤嘉。「砂の器」のあのお父さんだ。本当にこの中隊長がいい人で、ヤマショウに字を教えるべく、代用教員だった垣内二等兵をつけ(藤山寛美。まともな役でびっくりする)、満期除隊の際には羽織袴をプレゼントし、再就職先まで世話してくれる。
平和な時代には、こんな面倒見のいい上官いたんだよ!

支那事変で再招集された棟本はヤマショウと鶴西に再会。ヤマショウが教育隊やってるけど大丈夫かこれと思ったら、案の定、号令かけ忘れて壁にぶつかる新兵たち。
たださすがに呑気な世界ばかり描けないと思ったのか、棟本の上官が、更に上からのいじめに遭って精神を病む様子が。
南京が陥落し、これで戦争は終わりと思った棟本たちと異なり、ヤマショウは自分は軍隊に残りたいと考え、事もあろうに天皇陛下に手紙を書くことにする。不敬罪で殺されるわっ、と棟本が慌てて破り捨てるんだが。
結局、戦争は続くんだけど。

負傷で除隊した二人だが、棟本は従軍作家として、ヤマショウも兵隊として再び戦地へ。
あの親切な中隊長の墓が出てくるときは、ちょっとジンとくるというか「ああいい人だったのになー」ともったいなく思う。ただ、彼が頭やられて「天皇陛下万歳」を三度言って死んだというのは、やっぱり兵士を鼓舞するための話なんだろか。普通は信じないだろうけど、ヤマショウは信じてたし。

戦後、何度目かの再会を果たす二人。鶴西がどうなったかは全然出てこない。いや垣内は仕方ないけど、鶴西ぐらいは教えてほしいんだけど! 出てこないってのは死んだのかね。
この戦後の間にも、別れと再会を繰り返す二人はまるで「君の名は」。
そして美人な戦争未亡人に惚れて、一応、きちんと就職するヤマショウは、これまた寅さんっぽい。就職先が自殺者の死体拾いってところも、それっぽい。
華厳の滝って、自殺の名所だったんだなー。
死体を拾う様子を語るヤマショウ。気持ち悪い話のはずが、渥美清はうまい(笑) ここにも「寅のアリア」の片鱗が。
結局、結婚できないんだけど。寅さんと同じで自分だけがその気になってたっていうね。

でも最終的には結婚相手も見つかって、さあこれから――二日後には式ですよ、というところで。

「拝啓天皇陛下様 陛下よあなたの最後のひとりの赤子がこの夜戦死をいたしました」

山本カントクによれば、赤子(あかごではない)の元々の意味は、「あかご」と同じで純粋無垢という意味らしい。ヤマショウがそんな人間だった、という意味もあるのではないかと。
馬鹿だけど、幸せになったってよかったと思うんだ。
死に方まで馬鹿だったけど、そんな風に死ななくてもよかったと思うんだ。
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「ゴジラ」〜全ての人間は見るべき!〜
category: 邦画
JUGEMテーマ:映画
 
TV ☆☆☆☆★

サブタイトルで「全ての人間は見るべき」とか書きながら、実はオリジナルをこれまで見たことなかったりする。子供の頃、ミニラは好きだったんだけど! あの一連のお子様向けは見てた。割と。後、昭和の復活したやつは見たことあるんだけど!
つまるところ、私は怪獣映画ってやつがそれほど好きではない。多分。パニック映画と同じで、私は多分あの中の圧倒的多数の犠牲者の一人になりえるから。感情移入する相手が見つからないのだな。
それでもいつかは見なければ、と思っていた。で、今回のデジタルリマスター版放送、ありがとう、NHK。その調子で他の作品もよろしく。ゴジラに限らず。

ストーリーは今更言うまでもないだろう。
ざっと言うならば、水爆実験で怪獣と化した恐竜(とある島の言い伝えにちなみ、ゴジラと命名される)が暴れまくる話だ。(ざっとしすぎ?)

製作者たちには色々な思いがあったことだろう。それは私がここで語るより、作品を見てもらいたいが、作中、ゴジラが襲った後の東京はなるほど「空襲の後だ」と思わず呟いてしまったほどである。
無論、私は空襲そのものを知らない。幾つかの(実際の)写真、映画や漫画、絵、そして体験談から想像する他ない。(そういえば、東京大空襲の写真集を持っていたっけ)
ゴジラに襲われながら「お父様のところへ行くのよ」と子等に話す母親、ゴジラに掴まれる電車、襲われた後の救護所で死ぬ母親、町の風景。それらは多分、製作者たちが直に見た記憶の光景で、当時のある程度年齢のいった人々にとっては、忘れ得ぬ風景だったろう。
レポーターがゴジラを前にレポートを続け「みなさんさようなら!」と言うのも胸を突く。というのも、出ている人々の反応がいちいち、リアルだからだ。たとえば、ゴジラがすぐ近くに現れたとき、外に出ないで家の中に隠れる。見えるところよりは、まだ安心という願いが働く。けれど、それは無残に打ち砕かれる。あっさりと、あまりにあっさりと。――自分もそうするだろうなあ、すぐ死ぬだろうなあと思ってしまうんだよな。ううう。
(どう見てもマッドサイエンティストな)芹沢博士だってそうだ。彼の選択は、――あれは、オッペンハイマーらへの痛烈な皮肉にも見える。

ゴジラの初登場シーンは、スクリーンで見たら圧巻だったろうと思う。我が家のちっこいテレビでも、ぞくっとしたぐらいだから。見たかった。ので、今度のゴジラは行くつもり。

役者陣では志村喬が好きなので、かなり嬉しかったりする。「七人の侍」と同年公開に驚く。この人は、本当にすごい役者だと思う。
惜しむらくは、登場人物の描写にもう少し時間をかけてくれたら、もっとドラマチックになったことだろう。――いや、主役はあくまでゴジラだから、これでよかったのか。
どこかで、彼らの物語を読んでみたいものである。

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「超高速!参勤交代」〜惜しい!後ちょっとで傑作だった!〜
category: 邦画
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映画館 ☆☆☆★★

一年の参勤交代を終え、湯長谷藩に帰ってきた内藤政醇と家来たち。
ところが江戸家老が大慌てで国元にやってくる。
曰く、「金山の報告について虚偽の疑いがあるため、五日以内に再び出府せよ」。
そんな馬鹿な理不尽なと思うものの、命令に従わなければ藩は取り潰しになるかもしれない。というより、そもそも無理難題なのだから、それが目当てなのだろう。
負けてられるかと発起する政醇らだが、何しろ弱小藩、金もなければ人もいない、時間もないのないない尽くし。そこで考えたのが、必要最低限の人数で山道を駆け抜けのショートカット!
さあ、この作戦、うまくいくか!?


以下、下に行くほどネタバレ注意。

取り敢えず、前半星四つ。後半は三つ。
アイデア勝ちの話である。「武士の家計簿」よりはエンターテイメントとしてしっかりしているし、役者もいい味出しまくっているので、飽きさせない。スピード感もある。
何しろ、登場人物全員が「美味しい」。
主役の政醇(佐々木蔵之助)は、のんびりした殿様で、領民からも部下からの信頼が厚い。その辺は「のぼうの城」よりうまく描けていたと思う。
閉所恐怖症と言う欠点があるものの、それ以外は結構男らしい。…男らしすぎて、なんかこう、閉所恐怖症の欠点いらなかったんじゃね?という気がしないでもない。

山道を案内する抜け忍の段蔵(伊原剛志)。腕は立つが、狡い男。もうちょっとその狡さが出せればなと思った。金を持ち逃げしたとこなんかは、よかったけど。
ラストの立ち回りは本当においしかったが、最後の最後の殺陣はどうかな。もうちょっとうまく見せられなかったかと。一番ラストシーンは良かったけど!

家老で知恵袋役の西村雅彦も最高だった! ナニあの幽霊?(笑)
みんなから「さあ! 知恵を出せ!」と言われて、「また?」な感じが可哀相でなー。

寺脇さんも六角さんも揃ってカッコよかったよ!! 柄本時生の毎度毎度の飛び蹴りが意外性もあってよかったし!
揃って決め台詞の後、竹光で「あっ!」とか、最後の立ち回りで全く同じ台詞を言うとかもう(笑)

ただやっぱりツッコミどころも多いのだ。
敷居を低くするためとはいえ、頼むから、せめて江戸城内では苗字か官職で呼び合ってくれと。考えてもみてくれ。下の名前で呼び合うフレンドリーなアメリカンな職場を……。難しい名前が多いからピンとこないかもしれないが、公式な場では、やっぱ苗字か官職名であるべきなんだ。時代劇「らしさ」はそこで出るんだ。
怪我してるから、という理由で殿を一人で先に行かせるのもおかしい。腕が立つ、という絶対的な信頼があるのかもしれないけど、そこはもう一人、護衛をつけるべき。他のメンバーが囮になる要素もあったかもしれないけどさ、それでもさ。
ラストの立ち回りが、どう見ても城近くっぽいんだが、それはありえねえだろと思うし(十三人の刺客は、うまいことやったなと)。
深田恭子のお咲が一番ツッコんだわ。殿の人間性に打たれたのは分かるし、それで殿が彼女の見捨てなかったのも分かる。
ただ彼女の決め台詞を二回も出したのは頂けない。これじゃ寺脇さんたち同様、笑いどころになってしまう。どっちかに決めておけばねえ…効果的なのは、後の方だろうけど。
で、彼女を側室にしちゃって、それでいいのかと。なんか結局、権力持つ人の物になっちゃうような……。他に方法なかったのかと、そこは。
で、参勤交代から何日経ったか知らんけど、見た目はともかく言葉づかいまでそこそこになっちゃうのも変だし。

それでもラストの「帰りのことまで考えてませんでした」「また走るのか?」(いや歩いてもいいよ?)のやり取りは面白かった!
陣内さんの悪役っぷりもな! 最近、出番多くて嬉しいよ!

そんなわけで、色々もったいないなーと思う映画でした。まる。
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「相棒 劇場版3 ー巨大密室! 特命係 絶海の孤島へー」〜シチュエーションは面白い〜
category: 邦画
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映画館 ☆☆☆★★

八丈島から少し離れた鳳凰島。民兵の訓練をしているこの島で、一人の男性が馬に蹴られて死亡する。
ただの事故死で終わるはずが、島で生物兵器を作っているのではないかと疑った甲斐峯秋の依頼により、特命係が「いつもと同じように勝手に」調べに行く。ところが、事故は本当に殺人の疑いが出てきて……。


そろそろ終わりだが、一応ネタバレ注意
なんか聞いていたほど、左寄りではなかったと思う。
思ったより、自衛隊(つか民兵だが)の動きはそれっぽかった。でも頼むから、挙手の敬礼は帽子をかぶっている時だけにしてくれ。そして部屋に入るときは脱げ。特に上官がいる部屋なら。そして前髪はもっと短くしようぜ! 目に入ったら戦闘どころじゃねーべ?

政治色という点でいえば、前二作及びX-DAYよりは弱かったんじゃないかと思う。そして単純な面白さで言えば、米沢さんの事件簿とどっこいどっこい(つまり下の方)。
ちょっと面白かったのが、伊原さん演じる神室と馬の組み合わせ。あー「硫黄島からの手紙」ね。あれ見てキャスティング決めたのかなと。

民兵については、アメリカのドラマや映画にもよく出てくるんでしょっちゅう思うんだが、それなら別に軍や自衛隊にいればいいのに、と思ってしまう。神室に関しては怪我をしたから仕方がないけど。
他のメンバーについては、自衛隊に不満があって辞めた、という描写がもう少しあればよかったのに。それなら分かる。神室の思想についていったんですね、と。
生物兵器を持った理由について「仕返しのため」ってのは、頂けない。ここがちょっと、わざとそういう言い方をしたのかと勘繰りたくなる。ここは、言うなら「抑止力」だろうし。まあ、便利すぎてその言葉は好きじゃないんだけど。しかし、そういう考え方はある。
後、女性を一人混ぜる危険性。今回の場合はわざとだろうけど、男の中に女を一人放り込んじゃいかん。事件の前から、その危険性はあったはず。
ということは、神室は仲間を疑っていて最初からスパイとして使うつもりだったか、仲間は彼女を神室の恋人と見ていたか。
純粋に「彼女は男と同じ。俺たちの仲間だ!」と全員が考えていたはずはないだろう。残念ながら。彼女の方が、そうだったとしても。
自衛隊の特殊部隊が、妙に情けないのもなー。戦闘では結局強かったけど、隊長があっさりやられちゃ駄目じゃん。彼も仲間なのかと勘繰っちゃったよ。
神室の言うことは、途中まではよく分かる。でもやっぱり、民兵が生物兵器を持つのはいかんと思う。国とか大きな組織が持ったとしても、無事に保管できるか分からんものを、あれだけの人数でどうにかできるわけないじゃん。その一点だけでも、むしろお前が平和ボケじゃね? と言いたくなる。

結構ツッコミどころ満載なんだが、娯楽作だよね、と思って見れば割と面白い。全体的にBGMも軽い感じだし。
一番は、絶海の孤島で朝っぱらから民兵より早く起きてぱりっとしたスーツで紅茶って、右京さんあんた何時に起きた!? 尊敬するわ!
イタミンたちがミイラ取りになったり(それを期待されていたり)、特殊部隊に捕まって「何この事態!?」状態だったり、米沢さんと鉢合わせしたり(米沢さんは、いきなり休みが取れたのか心配。カイトパパが手を回したのかもだけど)、とか面白かったし、生物兵器をまんまと回収したのもスカッとはした。実際問題としては、ここは自衛隊が「なかったことにした」が落としどころであるべきだと思うんだけど。
誰の助けも得られない(電話のみ)状況での捜査は面白いので、この辺はまたやってもらいたい。
あー後、幸子さんと右京さんを勝手にくっつけないでください。右京さんにはたまきさんがいるんだから!!

しかし、前日譚を見てから映画を見ると、風間トオルが一番の悪役で笑った。いや、黒幕というべきか。そして、この程度の人はカイトパパと同様、組織には必要だと思うので、ドラマでも暗躍してくれることを願う。


今回の映画は、神戸くんと三浦さんを見る作品、という位置づけ。もっと神戸くんと右京さんとの会話を見たかった……(一番は亀山くんですがー)。
そして芹沢、途中からどこ行った!?
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「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」〜良くも悪くも「踊る」らしからぬ〜
category: 邦画
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映画館 ☆☆☆★★

2012年12月、湾岸署が管轄内で行われている国際環境エネルギーサミットの警護で慌ただしい中、その会場内で誘拐事件が発生、数時間後に被害者 は射殺体で発見された。捜査会議が開かれるが、使用された拳銃が警察が押収した物の一つだと発覚したことから、その隠蔽のため、全ての捜査情報を鳥飼に文 書として報告し、所轄には極秘状態という異例の捜査体制となる。
やがて捜査本部はある一人の男性に注目。本庁に類が及ばないよう、現場を知る所轄を信頼しているからと言葉巧みに湾岸署刑事課強行犯係を誘導して、 この男を任意同行させ、捜査本部による自白強要によって被疑者に仕立てて事態収束を図るが、青島はそんな上層部達の不審な動きに気付いていく。そんな中、 第二の殺人事件が発生、被害者が当時交渉課課長時代の真下も関わった6年前の誘拐殺人事件の被告で無罪判決を受けていたことが判明する。一方、独自に動い ていた青島は鳥飼の策により、先だって捜査本部が逮捕した被疑者に対する「誤認逮捕」「自白強要」という冤罪を着せられて辞職勧告にまで追いやられ上層部 に警察手帳を奪われる。一方で室井も事件の捜査本部長の任に就いた後に青島の責任を取る形での辞職が決定されてしまう。
そして真下の息子が誘拐される第三の事件が発生。警察手帳を取り上げられてしまった青島だったが、誘拐事件の発生を知り室井に報告し共闘を進言。室 井はこれを受け入れて青島に捜査への参加を命令する。青島は室井からの命令を受けて人質救出・犯人逮捕に奔走。一方、捜査本部を率いる室井は本庁・所轄問 わずに集められた情報から事件の真相へと近づいていく。(Wikiiより)

映画館で見た後、感想を放置。久しぶりに書こうと思ったら、内容をほとんど覚えていなかったことに驚く。最終回なので、ご祝儀に☆四つのつもりだったが、こうも中身がないかと思うとそれも出来ず、三つ。
でもまあ、ファンなら見とけ、という内容ではある。義務として。

冒頭、商店街でから揚げ専門店を開いている青島とすみれ。てっきり夢オチかと思いきや、潜入捜査。この芝居が臭くていかん。見てるこっちが恥ずかしくなる。わざとなんだろうけど。後はこれ、二人の恋愛フラグだよね? そうだよね?

青島がえらいことになっている中、すみれもまた、エライことに。劇場版2で負った傷が悪化――って、それSP版で少しは触れろよ! 何その唐突な流れ!? と唖然。映画の二か月前の設定にも関わらず、内容が全くリンクしていないところに驚く。ドラマを見ていなくても楽しめるのが映画として正しいのは当然だが、ドラマも見ているとより楽しめるのが、この手の作品の良さではあるまいか。「相棒」はやってるぞ。

とにかく、あっちゅー間に辞めることになっているが、普通この手の手続きは色々あると思うので、免職でもない限り、こんなあっさり進まないと思う。きっと有給休暇と代休を消化して辞めることにしたんだと思うことにする。

何だかよく分からんバナナの催しが行われており、これが結構重要な伏線なのだが「子供はバナナが好きなんだよ」のセリフには唖然とする。確かにそうかもしれないが、違う子だっているだろう。ここはせめて、バナナを使ったキャラが大人気で(なめこみたいに)、真下の息子も好きなんだ、という描写かセリフの一つでも入れられなかったものか。


犯人については何だかなーな感じはする。小栗旬を元々和久さんの甥っ子にするつもりだった、という話は聞いているが、ま、それに関してはこのキャスティングで正解だろう。小栗旬が甥っ子では、完全にキャラが変わってしまう。

ただまあ、他の犯人――取り分け小泉については、うーんという感じだ。せっかくここまで来て、最後の最後でそれか!? もう少し何とかならなかったのか? 滅茶苦茶惜しい。惜しすぎる。別に好きじゃないけど。むしろ父親のせいで嫌いな役者だけど。


室井さんがようやく湾岸署に来て(やはりあの曲はいいと思うのです)、眉間に皺寄せて「私もだ」と言うのも、みんなで捜査をするのもカッコよかった。(でも、スリーアミーゴスはいらんかったなあ)

そしてすみれさんと同じく、唐突に古傷が痛む青島に苦笑しながら(だから、SPで少しぐらい触れときゃよかったのに!!)、ひたすら足で探すシーンを「踊るらしくないなあ」と思いながらも、まあ何というかカッコいいなあと眺めもした。

一番笑ったのは、すみれさんがバスごと突っ込んできたシーンで、思わず「木の実ナナかよ!?」と。青島といいすみれさんといい(バスどうしたのかと思ったら、EDで流れててまた笑った)、その辺「踊る」らしくなさすぎる。狙ったんだろうけど、……外している。せっかくの「踊る」ブランドの価値を下げている気がする。いや面白かったけど!!でも!!


で、救った息子を抱きながら「青島先輩」と真下がつい昔の口調に戻ったのは良かった。

問題はラストで、意見を求められた青島が、まんま昔の口調で子供っぽく話すのは違和感。場所柄、もう少しきちんとした話し方は出来なかったのでしょーか。


つかこれがラストって、やっぱ問題。二作目で終わらせるか、ドラマにするか、小説にでもしておくべきでしたよ……。


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「相棒シリーズ X DAY」〜これは一つのシミュレーション〜
category: 邦画
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映画館 ☆☆☆☆☆

明和銀行の銀行員、中山が建物の屋上から落ちて死亡する。その傍らには、燃え残った一万円札の束。直後に、彼が何らかのデータをあちこちにアップしていたことが判明する。
そのデータは何なのか?
そのデータのために、中山は殺されたのか?
燃えた金は一体?
捜査一課の伊丹は、サイバー犯罪対策課の岩月と共に真相に近づいていく……。

まだ上映中なので、ネタバレ注意。

御多分に漏れず、というか多くの人と同じで、私が川原和久という役者を知ったのは、この「相棒」土ワイ版(プレシーズン)でだ。当初は亀山のライバル的な嫌味な刑事に過ぎなかったと思うが、シーズン1である程度のキャラが確立し、次第に深みのある人物像が出来上がっていった。
何時の間にやら「イタミン」などという愛称がついちゃったのには笑ったが、まさか松本幸四郎の義理の息子になって、映画の主役を張ることになろうとは、彼自身、思ってもいなかったに違いない。
主役と言っても、「相棒」だけに単独ではない。また、最後まで見ると、実際の主人公はむしろ岩月であるようにも見える。これは伊丹という人間の性格と立ち位置を考えると仕方のないことかもしれないが、些か残念ではある。
物語は、神戸くんが特命係を去ってからカイトくんがやってくるまでの間の話だが、右京さんは休暇を取ってロンドンにいたりする。……右京さんって、結構休み取るよね。意外に休暇は使い切っちゃってるかもしれない。
しかしまあ、もしこれが右京さんが東京にいる間の話だったら、確実にとことん行くところまで行っちゃうはずなので、これはこれで仕方のない設定だろう。てか多分、彼はいずれ解決しちゃうんじゃないかね、という気もする。

この話の凄いところは、決して絵空事に見えないことだ。……いやまじで本当にそういうことやっていそうだし、実際そうなったらどうする? と考えさせられる。ありえない、と言い切れる人は相当楽観的なんだろう(逆に私が悲観的なのかもしれないが)。
単純に一本の社会派娯楽作として見た場合、過去三本(米沢さん含む)と比べても、最高傑作であろうと思う。

長く見ている人間にとっても、楽しめる部分がいくつかあった。
噂されると背中が痒くなるイタミン。――あったな! そういやあったな! 亀山くんの気配だけは誰より早く察知するとかな!
内村刑事部長のあのシャツ姿とあのイタミンへの説得は、「伊丹はどうしたらこっちの説得に応じるだろうか」と考えての結果で絶対マジじゃねえだろとか。案の定、男気のあるイタミンは騙されたし! 刑事部長がタヌキすぎて笑う。上脱いでた意味が分からんが。サービスカット?
神戸くんと片山雛子のコンビもすげーが、彼女のラスボス感が何とも……長いよなあ、片山議員。彼女はのらりくらりと生き抜いて、ドラマ内で初の女性総理にでもなりそうだ。
で、やっぱりしっかり右京さんと連絡取ってる神戸くんとか。「人使いが荒いって、お言葉ですがあなたほどでは」うん、この決めゼリフ好き(笑)(一番好きなのは亀山くんだが!!)
しかし直接の会話がなかったのは、残念。

右京さんがいないときの「相棒」ワールドとして見てもよし、一つの独立した作品としても佳作。オススメ!

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「るろうに剣心」〜アメリカとかで受けそうだ〜
category: 邦画
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映画館 英語字幕版 ☆☆☆☆★

幕末の京都に「人斬り抜刀斉」と呼ばれる志士がいた。
修羅さながらに人を切ったその男は、動乱の終結と共に姿を消した。
そして明治十年、東京――。


ご存知るろ剣実写版。
実写映画化と聞いたときには「やめてくれー!」と叫んだものだが、意外にうまいこと作られていて、結構面白かった。
元々、アメリカでかなりの人気ということで、映画自体、あっちの会社だし、世界に展開するつもりの作品なのだろう。見たのは六本木だったが、英語の字幕がついていて、ちょっとびっくりした。
原作のいくつかのエピソードをうまいことまとめてあると思う。
ツッコミどころもいくつかあるんだが、原作を読んだのが随分前のことなんで、原作通りなんだかどうか、イマイチ分からない。
赤べこで剣心の正体を大々的にバラしちゃって大丈夫かよとか、戊辰戦争を天下分け目とか言っちゃうなよとか、錦の御旗が来たから勝ちだとか。(有名なのは、錦の御旗が薩長側についたことで、本来官軍だった幕府方がその敵に回って愕然、というシーン)
そこそこ歴史を知っていれば、ツッコミつつ違うだろうと言えるが、なんも知らない人はまるっと信じそうで怖い。特に外人さん。
まあ、パワーのある作品なんで、かなり面白い。

個別で感想を上げていくなら、
剣心:ビジュアル良。旅の途中で汚い着物姿は更に良。セリフ回しは「電王」を髣髴。……上手いんだか下手なんだか(苦笑) 肉体を使った芝居という点ではさすがだが、「ござる」が全然板についていない。いやまあ、あれはそもそも、わざとらしいのがいいんだが、アニメ版が耳に残ってるんだよなー(涼風さんは確かあれが声優デビュー。にも関わらず、かなり良かった)。「拙者はるろうに。また、流れるでござる」が一つでいいから欲しかった気はする。後、「その顔で二十八!?」も。
左之助:赤報隊の話がなかったのは悲しかったわー。全体的に見てマル。
斎藤:「悪・即・斬」がないのはなぜだー!!?? 最後までそのセリフが出ないか、すげー待ってたのに!! それ以外はほぼマル。
弥彦:あの時代に左利きは頂けません、坊ちゃん。
薫:セリフ回しの棒読みに苦笑い。竹刀を握るシーンがほとんどまともにないのは、下手だったんか?
恵:思ったよりよかったんでびっくりしてたりする。
観柳:ビジュアルはともかく(あれ、下の歯、なんかつけてるよね?)、あの憎々しげなのはよかった!

ただしこの作品は時代劇ではないな、思う。時代劇アクションかもしれないが、時代劇ではない。明治初頭の話だし、原作がマンガだからその辺は目を瞑るが、時代劇にはセリフにも殺陣にも、特有のテンポと雰囲気がある。そしてそれをなくしてはならない。
この作品自体は面白かったし、路線を変更する必要はないが(でも左利きはやめとけ)、でもって続編を希望するが、全ての時代劇がこれになったら泣く。
何も見得を切ったり、舞のように、というんではない。なんせ私が一番好きな時代劇は、往年のJAC作品だし。でも、それでも、あれは殺陣だった。ワイヤーアクションを使うと見栄えはするし、カッコイイし、面白いし、(そもそも飛天御剣流を表現するのには、それしかないだろうが)いいんだが、アメリカ映画と全然変わらない気がする。
これが受けたからって、うっかり全部の時代劇がワイヤーアクションに流れたり、ふつーに現代語ペラペラで棒読みとかは勘弁してください。お願いします。(アメリカで一時期、アニメは全部3Dだ! 2Dじゃ売れない! ってんで、中身のない3Dばっか作ったことがありましてね……)

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「宇宙兄弟」〜夢を見るのに遅すぎるなんてことはない〜
category: 邦画
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映画館 ☆☆☆★★


2025年。上司に頭突きを食らわせて自動車会社をクビになった南波六太は、三つ下でNASAの宇宙飛行士日々人が勝手に出した書類が通り、JAXAの新規宇宙飛行士採用試験を受けることになる。
何だかんだで三次試験まで行った六太だったが、その頃、月にいた日々人は事故に遭い……。


まだ上映中のところもあるので、ネタバレ注意。


現在絶賛TVアニメも放映中。連載も当然終わっていない長い作品を、ばっさり削りながら、日々斗の月での事故までを描いている。
シャロンがいなかったり、三次試験の参加者がたった六名だったり(他にもグループがいたはず)、六太の強盗退治の話がなかったりするのは、まあ仕方がない。
シャロンに関してはかなり重要なキャラであるが(六太が月を選ぶ理由が泣ける!)、ここは兄弟に焦点を絞るしか纏めようがないわけだし、六太の強盗退治もやむを得ない。
その意味では、一本の映画として非常にいい纏め方をしたと言えるだろうが、やっぱり気になる点がいくつかあった。
一つは、六太が頭突きを食らわせたシーン。原作でもアニメでも、「日々人の悪口を言われたから」であるのを、周囲は知っていた。無論、上司も知っていてわざと言ったはずだが、映画ではそうは見えず、六太はいきなり暴力を振るったかのように見える。尺の都合上、JAXAが退職の理由を調べた描写はなくてもいいが、逆にその原因を(たとえば、上司が六太の方を見ながら厭味ったらしく言う)入れても問題はなかったはずだ。
二つ目が非常に肝心で、日々人が月での事故で助かるきっかけは、確か六太の言葉だった。彼がいなければ日々人は死んでいた。日々人のことを誰よりもよく理解している――という意味でも重要なシーンだったはずだが、すっぱり削られ、自力で生還したかのようになっている。ここは頂けない。
日々人も凄いが、六太だってすげぇんだぜ、を証明する意味でもぜひ入れてほしかったところだ。それに、兄弟の繋がりもきちんと描けるし。
原作にないシーンとしては、日々人が地球を見てまた動き出すのはよかった。だからこそ、惜しい。

というわけで、なんかちょっと惜しい感じのする映画だった。
惜しいと言えば、六太たちのシャワーシーンを見てなんか妙にがっかりしたのは、「テルマエ・ロマエ」で阿部寛の素晴らしい肉体美を見ちゃったからだろうなあ……。

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「テルマエ・ロマエ」〜称えよ! 平たい顔族を!〜
category: 邦画
JUGEMテーマ:映画
 
映画館 ☆☆☆☆★

上映中につき、ネタバレ注意。


ご存知大ベストセラーの実写映画化。――そう聞いたときにはアホじゃねえかと思ったが、日本屈指の濃い顔の俳優さんたちを揃え、大真面目に古代ローマ人を演じる、という辺りがなんかこう、原作の真面目なんだかギャグなんだかよく分からん雰囲気にマッチしてるなーと思ったのと、阿部寛が滅茶苦茶体を鍛えたと聞いて、見る気になった。(逆に言えば、これ外人が演じてもつまらなかったと思う)

見事なケツでした。うん。
いや本当に、いい体でした。惚れ惚れするぐらい。
風呂がメインの話だから当然っちゃ当然だけど、男の裸率がやたら高いのには妙に笑う。その中でも取り分けいい体してるんだから、これはもう惚れるしかないぜ!

さておき、完結していない作品をどうまとめるのかは、興味深いところ。
結論から言うと、前半はいいが、後半はちょっとなーと思わんでもない。風呂のあるところ、何の脈絡もなく(ルシウスが求める答えがそこにあるにせよ)タイムスリップしてしまうはずが、必ず平たい顔族の上戸彩(役名はどうでもよい)がそこにいるってことは、彼女ならずとも運命の赤い糸で結ばれてるかも、とそりゃ思っちゃうだろう。
まあ、実際は彼女のいないところにも行っているのだが(あ、そのためのあのシーンか)、取り敢えず上戸彩はそうは思わないし、こっちも何かあるんじゃないかと思ってしまう。
あまりにルシウスと会うもんだから、古代ローマ史どころかラテン語まで勉強しちゃう彼女はかなりすごいぞ。出来ないぞ、普通。まあこの辺のキャラは、コミックス四巻以降のヒロインも参考にしているのかもしれないが。(作者が後々の展開まで話したそうなので)

前半はルシウスが売れっ子の設計士になるまでと、ローマ帝国の背景が描かれる。一応、冒頭や上戸彩のモノローグで古代ローマについて色々語られるので、詳しくなくても何とかなる。
で、やっぱりこの前半がおかしくてならない。
銭湯にいきなり現れ、日本人を見て「顔が……平たい!」とか思っちゃうルシウス。ええ、ええ、平たくて悪うござんしたね! と言いたくなるが、まあ、しょうがないよな。阿部寛に言われるんじゃ。
銭湯の数々のアイテムにカルチャーショックを受け(「うまっ!」の言い方と表情にはやっぱ笑う)、上戸彩の「ケンシロウ……」にも笑い……と笑いどころは盛りだくさんである。
そんなこんなで前半はいくつかのエピソードが挿入されるが、ちょっと納得いかなかったのが、友人が妻を寝取った、という件。無論、原作は違う。いい友達なんだよ、彼は。(とか言いつつ、あのラストは何だ)
原作と違うのはもう一人。ケイオニウス。原作を読む限りは、女好きで体が弱くてもそう悪い人ではなさそうだ。無能でもないだろう。だが、この映画に関してはかなり嫌な奴に設定されている。おかげでルシウスが彼のために作った風呂がなくなっちゃったのが、残念だ。

戦地の兵士のために風呂を作るのは流れとしてはいい。予告で「ローマ帝国の危機だ」と言っていて「えー、そんな大きな話にしなくても」と思ったが、こういう流れならいい。
んでも、上戸彩の父ちゃんたちが何でタイムスリップしたのか分からないし(ルシウスはそういう存在だからいい。上戸彩も、バナナや牛乳瓶と同じ扱いと思えばいい)、涙流して帰るってどーよ。――はっ、もしやそれも原作で究明されるのか!?
そんなわけで、全体的にかなり面白く出来上がっているので風呂が好きな日本人は見るがよろし。

個人的に一番ツボったのは、タイムスリップの度に流れるオペラ。歌手の三度目の登場とED時は笑ったぞ。
そして竹内力はてっきり山賊の役だとばかり……(ここのエピも好きだ!)。

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